川端真由美ブログ
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大人の食物アレルギー…注意すべき3つの食品/添加物

大人の食物アレルギー対策に注意すべき3つの食品と添加物」ということで、お伝えします。

大人の食物アレルギーにならないために、そしてすでにこのアレルギーになってしまっている人も、症状が悪化しないために、避けるべき食品と添加物がわかりますので、是非参考にしてください。

 

私は管理栄養士で、病院・福祉施設・食品会社さん向けのコンサルをしています。

そしてヒーラーとして、15歳から延べ200人以上の病気や不調改善のお手伝いをしてきました。

私は弁当惣菜会社の開発と品質管理の仕事をしていたことがあって、食品添加物が入った商品を作る側でもありました。

その立場からお伝えします。

 

大人の食物アレルギー…注意すべき3つの食品/添加物

結論から言うと、今回お話する食品と食品添加物は、
「牛乳」
タール系色素」
「保存料(安息香酸Na、パラベン)」
の3つ
になります。

これらに関しての解説をしていきます。

 

「大人の食物アレルギー」というのは、「遅延型食物アレルギー」と呼ばれているアレルギーです。
私自身もこのアレルギーなんですが、最近、この「遅延型アレルギー」の人がどんどん増えてきていて、気になっている人や、自分がすでに食物アレルギーになっているという人も多いと思います。

私の場合は大豆の「遅延型食物アレルギー」なんですけど、大豆製品を食べると、翌日まぶたが腫れたり、肌荒れが起きます。

皮膚科に行っても原因不明って言われて、自分で大豆が原因だとわかって対処して、しばらくしてから「遅延型食物アレルギー」の検査もしてはっきりしたんですが、その後も、食物アレルギーになってる人はわかると思うんですけど、けっこう大変です。

私の場合、食物アレルギーの原因の「大豆」って、大豆の煮豆とか、わかりやすいものだけじゃないんですよね。
味噌とか、豆腐とか油揚げとか、大豆もやしとか、特に豆乳がひどく症状が出るんです。
それと、化粧品によく大豆由来の保湿成分とかが入ってたりするんですけど、そういうのでも肌が赤くなったり、すごい肌荒れになったりして、症状がおさまるまでに数週間かかります。


私みたいに、普段の食べ物だけじゃなく、普段使う日用品にも気をつけなきゃならなくなる場合もありますし、症状が長引いたりもするので、是非注意していただきたいと思います。

「遅延型食物アレルギー」は、食べてから何時間も経ってから症状が出たり、一般的な不調と区別がつきにくかったりするのでけっこうやっかいです。

人それぞれ、原因の食べ物はいろいろとあるんですが、私の家族でも、小麦製品を多く食べると翌日頭が痛くなるって人もいますし、知り合いでもある特定の食べ物を食べると何かの症状が出る人が何人かいるので、「遅延型食物アレルギー」の人は、けっこういると思います。
自分で気づいていなくて、実は食物アレルギーが原因で、何かの不調がおきている人は、とても多いといわれています。

そこで、「遅延型食物アレルギー」の原因食材を避けることはもちろんですが、それ以外に私も気をつけている、注意すべき主な食品と添加物についてお伝えしたいと思います。

 

内容

① 大人の食物アレルギーと症状

② 避けるべき食品:牛乳

③ 避けるべき食品添加物:タール系色素、保存料(安息香酸Na、パラベン

④ まとめ

 

①大人の食物アレルギーと症状

私の経験

先程もお伝えしましたが、私の場合は大豆の食物アレルギーで、大豆製品を食べるとまぶたが腫れたり、すごい肌荒れになるんですが、はじめのうちは、原因がわからなかったんですよね。
症状が出るまでにけっこう時間がかかるということもあって、原因不明となりやすいです。

皮膚科に行ってもわからなくて、自分自身でいろいろ考えて、「大豆」のせいかもしれないと気づいて、大豆、大豆製品を避けるようにしていって、そうしたら改善していきました。
私もそうでしたが、けっこう病院に行っても原因不明とされることも多いと思います。

食物アレルギーのために不調が起きてる場合、いくら不調改善しても、原因になっている食べ物を食べるとまた不調になるということが起きてしまいます。

なので、食物アレルギーにならないことが大事ですし、食物アレルギーになっている場合は、その原因になっている食べ物を避けることが大事です。

 

■大人の食物アレルギーと症状

大人の食物アレルギーは、「遅延型食物アレルギー」や、「遅延型フードアレルギー」とも呼ばれています。


厚生労働省の資料にある「一般社団法人日本アレルギー学会」作成の「アレルギー総合ガイドライン2013」によると、遅延型アレルギーに関して、

原因となっている食べ物の抗原を皮膚内に注射すると、24~72時間後に皮膚が赤くなったりする炎症反心が現れて、反応が強い場合は 潰瘍を形成することがある。
疾患としては、アレルギー性接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎 、過敏性肺炎などもこのアレルギーによる反応と考えられている。

とあります。(わかりやすい表現に改編してあります)

2013年の時点でも、このように重い症状が出ることがわかってきていて、最近はもっと増えてきていると言われています。



大人の食物アレルギーは、先程お伝えしたように、食物を摂取後、数時間から数週間後に症状が出現する食物アレルギーで、
他にも、頭痛、めまい、うつ、などの精神神経症状、肩こり、慢性疲労など一見関係のないような多彩な症状を引き起こします。

症状が出るまでの時間が長く、半日~数日経ってから症状が現れることがありますし、その症状もさまざまなので、病院に行っても他の病気のと間違われたり、原因不明となってしまうことが多いと言われています。

最近は、さまざまな健康障害にこの「遅延型食物アレルギー」が関係していると言われています。

また、自分が好きでよく食べている食物にこのタイプのアレルギーが多いとも言われています。
好物だと思っていたものが、実は、健康を損ねてしまう原因になっている可能性があります。

 

【関連する症状】
以下にあげた症状はすべて、「遅延型食物アレルギー」で起こる可能性があるものです。

・慢性疲労症候群
・めまい、しびれ
・イライラや集中力低下、メンタルの不調

・起立性調節障害
・不妊
・頭痛、頭重感

肌荒れや湿疹
・むくみ
・不眠 

・アトピー性皮膚炎
・体重増加
・筋肉、関節の痛み 
・腹痛や消化不良
・冷え性
・喘息
・過敏性腸症候群
・肩こり

もしもあなたが、上にあげた症状があり、はっきりとした原因がわからないのであれば、食べ物に原因があるかもしれません。

 

②避けるべき食品:牛乳

たんぱく質の摂りすぎ(特に牛乳)

食物アレルギーにならないために、避けるべき食品ということで、牛乳についてお伝えします。

「たんぱく質の摂りすぎ」によって食物アレルギーになりやすいと言われているので、「たんぱく質の摂りすぎ」ということも注意していただきたいんですが、中でも、たんぱく源として飲んでいる方も多い、「牛乳」に注意していただきたいと思います。
牛乳や乳製品は、食物アレルギーを引き起こす原因の一つと言われているんです。


北欧出身の人々を除いて、世界中のほとんどの大人は、牛乳の中に入っている「乳糖」を消化できないと言われています。
これは、私たちが成熟するにつれて、私たちの体がそれを分解する酵素を作るのをやめるからです。

その結果、多くの人が牛乳を飲むたびにガス、けいれん、下痢を発症する可能性があって、これは「乳糖不耐症」ということでよく知られています。
でも、「乳糖不耐症」だけが牛乳や乳製品の問題ではありません。

牛乳に含まれるタンパク質の1つである「カゼイン」は、免疫系を刺激して、アレルギーを引き起こしたり、アレルギー症状を悪化させる可能性があるんです。

湿疹、慢性気管支炎、喘息、副鼻腔の状態に牛乳の消費量が関連しているといわれているんですが、これが理由と考えられています。

つまり、普段、牛乳や乳製品を摂取する人は湿疹、慢性気管支炎、喘息、副鼻腔の状態に影響が出やすいということです。

こういった、自己免疫疾患といわれるようなものや消化器系の問題を抱えている人だけでなく、牛乳にアレルギーがない人でも、牛乳や乳製品を避けるようにすると症状が改善することがあるといわれています。

 

カルシウム補給目的で牛乳を飲んでいる方へ


ですが、骨粗鬆症の予防目的など、カルシウム補給のために牛乳を飲んでいる人もいると思いますので、付け加えると、…
過去数年間のいくつかの研究で、牛乳中のカルシウムが骨折の予防に大きくは役立っていなくて、逆に有害である可能性があるということがわかっています。

牛乳を飲むことで高齢者の股関節骨折を予防できるかどうかを調べた研究で、骨が強化されるという評価が得られなかったという報告があります。

2014年10月に英国の医学雑誌BMJに発表された研究によると、45,339人の男性と61,433人の女性を調べた結果、牛乳を飲んだ消費量がその後の股関節骨折のリスク低下と関連していないことがわかりました。
つまり、牛乳をよく飲んでいた人と、あまり飲まなかった人と比較して、牛乳をよく飲んでいた人の方が股関節骨折が少なかったかというとそうでもなかったということです。

さらにこの研究では、1日3杯以上の牛乳を最も多く飲んだと報告した女性は、1日1杯未満しか飲まなかった女性と比較して死亡リスクが高いことが示されました。

なので、牛乳をよく飲んでいる人の方が股関節骨折が少なくなるわけでもなくて、逆に死亡リスクがアップしてしまったということになります。

牛乳は、カルシウム補給としてもあまりオススメできないものということになりますし、アレルギーを引き起こしてしまう可能性もありますので、注意していただければと思います。

 

 

 

③避けるべき食品添加物:食用タール系色素、安息香酸ナトリウムやパラベン

次に、食品添加物です。
食物アレルギーが引き起こされたり、すでに持っているアレルギーの症状が出やすくなってしまう食品添加物がいくつかありますので、それらについてお伝えします。

 

食用タール系色素

着色料は、食品の色を明るく、美味しそうにみせる効果、微妙な色合いを出して自然な色に見せる目的で使われています。
(食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用緑色3号、食用青色1号及び食用青色2号の12種類が指定されています。)



【特に、黄色4号】

タール系の着色料のなかで、もっとも多く使用されています。
蕁麻疹、鼻炎、ぜんそくなどのアレルギー症状を引き起こす可能性がありヨーロッパ諸国では使用の規制があります。
10人の小児気管支ぜんそく患者さんのうち4人で気管支の過敏性が増したという報告 があります。
含まれるもの:和菓子、焼き菓子、あめ、飲料水、数の子、つくだ煮など


 

保存料の安息香酸ナトリウムやパラベン

次に、保存料の安息香酸ナトリウムやパラベンについて、です。
保存料というのは、細菌の増殖を抑えて、食品を保存する添加物のことです。

安息香酸ナトリウム:


アレルギー性ではない鼻炎患者さん226人に食物負荷試験を実施したところ、8.8%に誘発症状が認められたとの報告があります。  
食品表示には、「安息香酸Na」などと表示されます。

含まれるもの:保存剤として炭酸飲料、アルコール飲料、 果汁飲料や漬物などに入っています。

 

パラベン:


喘息が誘発されたり、アトピー性皮膚炎に関連していると言われています。

日本で食品に使用される際は、保存料(パラオキシ安息香酸)と表記されることが多いのですが、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸ベンジルの5つのいずれかを指しています。

含まれるもの:醤油、マーガリン、シロップ、清涼飲料水などに入っています。

 

日本国内でのパラオキシ安息香酸エステル類の使用は多いわけではありません。
摂取量も限られるんですが、国内では「キャリーオーバー」としてソース、漬物、惣菜等に入っていることがあって、パラオキシ安息香酸が使用されている商品かどうか、表示上わからないものもあります。

表示が免除されるということで、表示から消すことが認められている決まりがいくつかあって、そのうち「キャリーオーバー」っていうのは、簡単に言うと、その食品に対して「添加物としての効果を発揮できないくらい少ない量しか入っていないとき」です。

ただ、お醤油って、けっこういろんな料理に調味料として使われるので、お弁当やお惣菜を買ったときに、その中のいろいろなおかずに入っている可能性がありますし、アレルギーが引き起こされるくらいの量を摂ってしまわないように、注意が必要です。




補足

保存料の安息香酸ナトリウムやパラベンに、もっとも気をつけていただきたいですが、少し補足としてお伝えしておくと、「食物アレルギーに関連する物質」として、2つの本に、今回お伝えした物も入っていますが、それ以外の物も書かれています。

※『総合アレルギー学』という本に、「食物アレルギーに関連する物質」の表があります。
この中に食品添加物として、
 タール系色素:黄色4号、黄色5号、赤色2号、赤色102号
 保存料:安息香酸化合物、パラベン
 酸化防止剤:亜硫酸化合物
 漂白剤:亜硫酸水素Na
 発色剤:亜硝酸塩
 着香料:ベンジンアルコール
が挙げられています。

※『アレルギーを防ぐ37の真実』という本の、「食品添加物が食物アレルギーを起こすという現実」という項目で、
タール系色素:赤色102号、黄色4号、黄色5号
保存料:安息香酸ナトリウム、パラベン
について記載されています。

先程ご紹介した以外の添加物も入っていますので、できれば、こういったものにも注意しましょう。

 

 

④ まとめ


大人の食物アレルギーは、食物を摂取後、数時間から数週間後に症状が出現する食物アレルギーで、「遅延型食物アレルギー」「遅延型フードアレルギー」とも呼ばれています。

頭痛、めまい、うつ、などの精神神経症状、肩こり、慢性疲労など一見関係のないようなさまざまな症状を引き起こします。

好きで食べている食物にこのタイプのアレルギーが多いとも言われていて、好物だと思っていたものが、実は、健康を害する原因になっている可能性があります。


避けるべき食品としては、「牛乳」

添加物は、「食用タール系色素」「保存料の安息香酸Naやパラベン」ということでお伝えしました。


私の場合も、大豆製品を一時期けっこう食べていて、食物アレルギーになったんですが、病院では原因不明ということだったので、自分で気づいて対処することも大事だと思います。

大人の食物アレルギーにならないために、そしてすでにこのアレルギーになってしまっている人も、是非注意してみてください。

 

参考URL:厚生労働省資料(アレルギー疾患対策について)

     厚生労働省資料(アレルギー総論)

ABOUT ME
川端真由美
管理栄養士&生まれつきヒーラー・サイキック(15歳から病気・不調改善ヒーリング)/Udemy講師。最高評価コース多数/ 小学5年生から食品添加物、予防医学、環境問題などに興味を持つ。大学では食品栄養科学部で学び、管理栄養士資格を取得。 病院栄養士、弁当惣菜会社の開発・品質管理、病院・福祉施設向け調理コンサルを経て2016年に独立/ 長年蓄積したヒーリング・予防医学・栄養学・食品知識と自身の経験をもとに、食事と生活習慣・ヒーリングで自分を整えるセルフヒーリングを教えている。